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製菓用チョコレートと市販の板チョコの違いを簡単に解説!代わりに使える?

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チョコレートのお菓子を手作りしたいとき、材料に製菓用チョコレートと書かれています。

代わりに「市販の板チョコでもいいかな?」と考えることもあるのではないでしょうか。

名前からも明らかなように、製菓用チョコレートは料理やお菓子作りに特化したチョコレートです。

この記事では、

  • 製菓用チョコレートと普段スーパーなどで目にする板チョコの違い
  • 板チョコで代用する時のメリットとデメリット
  • 板チョコで作る場合の注意点

について解説します。

どちらを使うか迷っている方板チョコを使って手作りしたい方の参考になれば嬉しいです。

製菓用チョコレートと普通の板チョコの違いは何?

製菓用チョコレートも板チョコも、基本的には同じチョコレートです。

しかし、使い道や特徴には大きな違いがあります。

これら二つのタイプのチョコレートについて比較してみましょう。

使用目的が違う

板チョコは、消費者がそのまま食べて楽しむために作られた製品です。
手軽に味わえるスナックやデザートとしての役割があります。

一方、製菓用チョコレートは、主にお菓子作りに使われることを目的としています。

料理やデザートの材料として重宝されますが、板チョコのようにそのまま食べた時の美味しさを期待するのは難しいかもしれません。

カカオ含有量が違う

カカオ含有量が高いほど、甘みよりも苦みやカカオの香りを感じるようになります。

市販の板チョコは食べやすさとコストを考慮して、高価なカカオバターの他にも油脂や香料を加えて作られています。

その結果、カカオ自体の味わいは薄くなっているといえますが、そのままで食べて美味しく感じるように作られています

一方で、製菓用チョコレートは板チョコよりもカカオバターの割合が高く、カカオの風味が際立っています。

特に製菓用チョコレートの中でも、クーベルチュールチョコレートと呼ばれるものでは、「カカオ含有量が35%以上、カカオバター含有量が31%以上、代用油脂の使用は5%を上限とする」という国際基準を満たしていて高品質です。

カカオの純度が高く、カカオ本来の香り風味を楽しむことができます

扱いやすさが違う

カカオバターは25度で溶け始め、常温で固まる性質を持っています。

そのため、カカオ含有量が高い製菓用チョコレートはお菓子作りに最適で、溶けやすく、綺麗に固まります
これにより製菓作業がスムーズに進行します。

しかし、板チョコには不純物が含まれることが多く、適切に固まらなかったり、分離しやすかったりと、チョコレート菓子の手作りの過程で問題が生じることがあります。

市販の板チョコをお菓子作りで製菓用チョコレート代わりに使える?

チョコレートのお菓子を作りたいとき、製菓用チョコレートがすぐには見つけられないことがあります。

そんな時、簡単に手に入る板チョコを製菓用チョコレートの代わりに使うことは可能です。
ただし、デメリットや注意すべき点があります。

板チョコを代用する際に、知っておいたほうがいいポイントを整理してお伝えします。

板チョコを代用するメリット

板チョコはスーパーやコンビニで手軽に買え、製菓用チョコレートに比べると価格もお手頃です

また、難しくて面倒なテンパリングの工程が不要で、ただ溶かすだけで艶のある仕上がりが得られます。

大容量で売られていることが多い製菓用チョコレートと違って、必要な量だけ購入できるのも魅力です。

板チョコを代用するデメリット

板チョコには不純物が混入しているため、お菓子作りでうまく固まらないリスクがあります

カカオの割合が少ないため、製菓用チョコレートを使った場合に比べて風味が劣る可能性もあります。

板チョコを製菓用チョコレートの代わりに使う時の注意点

もとから板チョコを材料としているレシピではない場合、風味の良さ失敗しにくさを考えると、製菓用チョコレートの使用が推奨されます。

ですが、板チョコを代用してお菓子作りすることは可能です。

板チョコを代用するときには、ミルクチョコレートよりも、ビターチョコレートブラックチョコレートを使用すると良いでしょう。

板チョコの中でも特に甘味の強いミルクチョコレートでは、仕上がりが甘くなりすぎることがあるからです。

また、チョコレート菓子の種類は、生地にチョコレートを混ぜてつくる焼き菓子がおすすめです。

パウンドケーキやブラウニー、ガトーショコラなどを作る場合では、板チョコを使うことが原因で大きな失敗にはなりにくいです。

注意が必要なのは、チョコレートそのものを味わうようなお菓子を手作りしたいときです。
例えば、生チョコ、トリュフ、カップチョコなどです。

これらのレシピでは、チョコレートを溶かしたあとに冷やして固める工程で、チョコが固まらないといった問題が起こる可能性が高まります

溶かして固めるだけというのが簡単そうなので、お菓子作り初心者さんがチョコレートを手作りしたい時にとりわけ選びやすく、しかも板チョコで挑戦しがちなのですが、実はチョコレートは奥が深く注意が必要なのです。

手作りに自信がない人こそ、レシピ通りに失敗の少ない製菓用チョコレートを選ぶことをおすすめします

バレンタインなどの特別な日にチョコレートが固まらないと焦りますので、前もって板チョコを使って練習しておくか、製菓用ではなく板チョコを使ったレシピを参考にして作るようにしましょう。

製菓用チョコレートと板チョコの違いと代用する時の注意点のまとめ

この記事では、製菓用チョコレートと一般的な板チョコの主な違いについて詳しく解説しました。

製菓用チョコレートカカオバターの含有量が高く、純度が高いため、お菓子作りに特に適しています

一方、板チョコ比較的安価で、そのまま食べることを想定した加工がされています

板チョコは手軽に手に入りますが、作りたいチョコレート菓子の種類によっては失敗するリスクが高まることもあります。

そのため、作りたいチョコレート菓子によってどちらを使うか決めたり、贈り物や特別な日などの場合は製菓用チョコレートを選び、自分用に趣味で作るには板チョコを使うといった使い分けをすると良いでしょう。