冷凍庫に余った生クリームがあると、その保存方法に困ることがありますよね。
液体の生クリームを冷凍する方法は、便利で経済的な一方で、いくつかの注意点が必要です。
特に泡立て能力の喪失や成分の分離は、料理やデザート作りに大きな影響を与える可能性があります。
本記事では、生クリームを液体のまま冷凍する際の注意点と、スイーツ製作に適した冷凍法について詳しく解説します。
これで、次回からは生クリームを無駄にすることなく、さまざまな料理に活用できるようになります。
生クリームを液体で冷凍保存するときの注意点
生クリームを冷凍保存する際、パックのまま液体で保存しても問題ありません。
ですが、この方法には注意点があります。
液体で冷凍した生クリームは、加熱料理のみにしか使用できません。
特に重要なのは、冷凍した生クリームは泡立てられなくなるということです。
さらに、成分が分離してしまい、加熱調理以外の用途には向かなくなります。
スイーツ製作でふんわりとした生クリームを使用したい場合、
液体のまま冷凍する方法はおすすめできません。
スイーツに使う際は、砂糖を加えてしっかり泡立てた後に冷凍することがベストです。
では、液体状態で冷凍することがどのような影響を与えるのか?
特にスイーツ製作において避けるべき理由についてご説明します。
生クリームを液体のまま冷凍するとどうなる
液体状態で冷凍すると、生クリームの成分が分離し、脂肪と水分が分かれてしまいます。
これは脂肪を覆う膜が破壊されるためです。
これにより泡立てができなくなり、食感が損なわれてしまいます。
そのため、液体のまま冷凍した生クリームは、加熱料理での使用に限られます。
例えば、クリームパスタ、シチュー、グラタン、ポタージュ、などなど
様々な料理に使えますよ♪
生クリームを液体のまま冷凍するときのコツ
余った生クリームは、少量であればパックのまま冷凍し、
大量の場合は製氷皿やお弁当用などのシリコンカップに分けて冷凍すると便利です。
冷凍する際は、フリーザーパックなどに入れて必ず密閉してくださいね。
そうしないと、冷凍庫内の他の食品の臭いが移る可能性があります。
生クリームをスイーツに使いたい場合の冷凍方法
冷凍生クリームをスイーツ製作で使用したい場合は、
砂糖を加えて、しっかりツノが立つまで泡立てた状態にしてからにします。
こうすることで、解凍後も分離することなく美味しく利用できますよ。
少し固めになるくらいしっかりと泡立てるのがポイントです。
冷凍するときには、金属のバットにラップやクッキングシートを敷き、そこに泡立てた生クリームを入れて急速冷凍させます。
生クリームは絞り袋を使うか、スプーンで取ってバットに落としても構いません。
入れ終わったら、バットをラップでしっかりと覆い、冷凍庫で冷やします。
完全に凍ったら、冷凍用の保存袋や容器に移し替えて、冷凍庫で保存してください。
冷凍生クリームの解凍方法について
解凍方法については、以下の通りです。
- 温かい飲み物のトッピングには、凍ったままでOK
- お菓子の生地に混ぜる場合は、冷蔵庫で約30分解凍
- ケーキのデコレーションに使いたいときには、冷蔵庫で約30分解凍
- 加熱料理には、凍った状態で使用するのが簡単
生クリームが余ってしまったときには、用途にあった方法で冷凍・解凍してさまざまな料理に活用してみてくださいね。
ホイップして冷凍した一口サイズの生クリームは、そのまま食べても美味しいんですよ。
我が家ではアイスクリーム代わりに食べたりします♪
冷凍した生クリームの保存期間の目安
冷凍した生クリームの保存可能な期間の目安は、約3週間とされています。
これは液体状態でも泡立てた状態でも同じです。
まとめ:生クリームの冷凍は液体でパックのままできる?注意点やお菓子作りに効果的な冷凍方法
生クリームを液体のまま冷凍する際は、泡立てる能力を失い、成分が分離してしまうため、加熱料理に限定される使用が推奨されます。
しかし、液体のまま冷凍すると、脂肪分が分離してしまい口当たりが悪くなりますので、スイーツ用としては砂糖を加えてしっかり泡立てた状態での冷凍が最適です。
この方法なら、解凍後も質感を損なうことなく、デザートに最適な状態を保つことができます。
また、保存方法や解凍方法にも注意を払うことで、生クリームの鮮度と品質を保ちつつ、幅広い料理に活用することが可能です。
生クリームの取り扱いにはちょっとしたコツが要りますが、適切な管理で料理の可能性を広げましょう。