ガトーショコラを作る際、生焼けになってしまうことがしばしばあります。
想像と違って、ベチャベチャだったりドロドロしていると焦ってしまいますよね。
しかし、心配はいりません。
適切な対処法を知っていれば、このような問題も簡単に解決できます。
今回の記事では、
・チョコレートケーキの焼き加減を確認する方法
・万が一焼き不足だった場合の焼き直しのコツ
をお伝えします。
生焼けっぽいガトーショコラを冷やして固まったら食べてもいいのかという疑問や、そもそも生焼けになる原因についても掘り下げましたので、ガトーショコラを焼く際の参考になれば嬉しいです。
ガトーショコラの焼き加減を見分ける簡単な方法
ガトーショコラを焼いた際、外見で生焼けかどうかを判断するのは難しいです。
表面の中心が少しトロッとしていたり、艶がある状態なら生焼けですが、これはある程度の経験が必要です。
カットして確認してしまえば確実ですが、ホールで出したい時やプレゼントしたいときには避けたい方法です。
そこで、切らずに確認できる手軽な方法をご紹介します♪
それは、ケーキの中心に竹串を差し込んでみることです。
竹串をケーキの中央に差し込んで、スムーズに抜けるかどうかを確認しましょう。
もし生地が竹串にべったりと付着していたら、生焼けです。
適切に焼けていれば、竹串に生地がつかず、抵抗なく綺麗に抜けます。
空いた穴は小さいのでほとんど目立ちません。
粉砂糖をかけたらまったくわからないレベルですよ。
竹串を差してみて、生焼けと感じた場合は、次でお伝えする焼き直しの方法を試してみてください。
生焼けだったガトーショコラの焼き直し方法
ガトーショコラが生焼けになってしまっても、手軽で効果的な焼き直し方法があります。
適切な方法で焼き直せば、生焼けのケーキも美味しく食べられるようになります。
さっそく、以下に紹介する焼き直しのテクニックを試してみましょう。
レンジ加熱とオーブン加熱の2パターンあります。
焼き直しテクニック①電子レンジを使用
生焼けのガトーショコラを簡単に焼き直すには、電子レンジが便利です。
電子レンジは内部から温めるため、効率よく生焼けを焼き直すことができます。
ただし、乾燥して固くなったりパサパサする恐れがあることには注意が必要です。
必ずラップで包んで温めましょう!
最初に500w〜600wで1分間くらい加熱してみて、竹串を使って中心部の焼け具合をチェックします。
竹串にまだ生地がねっとりと付くときには、さらに20秒ずつ様子を見ながら加熱してみましょう。
電子レンジを使って焼き直すのは、ガトーショコラが焼き上がってから時間が経ったときにおすすめの方法です。
生焼けに気づいたのが粗熱が取れた後などでは、オーブンを再度温め直さなければいけませんので、手軽に生焼けを解消するのに便利ですよ。
焼き直しテクニック②オーブンで追加加熱
オーブンを使用して追加加熱するのも有効な方法です。
中央に竹串を刺してねっとりとした生地が付着していたら、追加で加熱をします。
ガトーショコラをオーブンから取り出したときは、オーブンの温度を保つために、ドアは開けたままにせずに閉めておきましょう。
最初に5分間追加で焼き、竹串で中心部の一度目とは別の箇所を差してみて再度焼き加減のチェックをします。
必要に応じて、さらに5分間ずつ焼き足しをしてください。
表面が焦げそうな場合は、アルミホイルを被せると防ぐことができます。
竹串に生地が付かなくなるまで様子を見ながら追加加熱してください。
半焼けのガトーショコラを冷やす方法は適切か?
ガトーショコラの中身が柔らかい状態だった時に、冷蔵庫で冷やすと固まって上手くいくことがあるかもしれません。
しかし、この方法が常に適切とは限りません。
これは、中心部分がしっとりした重厚感のあるガトーショコラのレシピで作ったときの場合の対処法です。
生焼けのガトーショコラの場合は、冷蔵庫に入れて固まって見えても、それは生地に含まれるバターなどの油分が冷えて固まっただけです。
ケーキの中身は依然として生焼けのままなのです。
ガトーショコラの材料には卵や生クリームも使われています。
もしガトーショコラが半焼けになってしまったら、冷蔵庫で冷やし固めるのではなく、上で紹介したように電子レンジでの加熱やオーブンでの追加の焼き直しを行いましょう。
もうすでに冷蔵庫に入れてしまった場合には、オーブンで焼き直しても中心まで熱を通すのは難しいかもしれません。
中心から温めてくれる、電子レンジでの加熱を試してみることをおすすめします。
ガトーショコラが生焼けになる原因
ガトーショコラの生焼けに至る根本的な原因を見ていきましょう。
これらの原因を把握しておくことで、今後生焼けを防ぐための対策が立てられます。
原因①適切な焼き時間が確保されていない
ガトーショコラの理想的な焼き時間は、レシピやオーブンによって異なりますが、通常は30~40分程度が目安です。
焼き時間が短いと、当然、中心部が生焼けになる可能性が高くなります。
レシピ通りにしっかり時間を確保して焼いても、中心が生焼けであれば5分ずつ追加で焼き直しをしてみましょう。
原因②オーブンの予熱が不十分
ケーキをオーブンで焼きたいときに、予熱は欠かせません。
予熱しておくことで、予め庫内を適切な温度に保ち、安定して焼くことができます。
予熱なしで生地をオーブンに入れると、ヒーターに近い部分から焼けますので、焼きムラができてしまい、結果的に生焼けの原因になります。
しっかりと予熱をしてから焼き始めましょう。
予熱をして、レシピ通りに温度と時間を設定しても生焼けになる場合、オーブンの庫内の温度が下がっていることが原因かもしれません。
オーブンの扉の開け閉めは最小限に留めるよう注意しましょう。
原因③オーブンの温度設定が適切でない
ガトーショコラの外側が焦げているにもかかわらず、中は生焼けである場合、オーブンの温度設定が高すぎることが考えられます。
レシピ通りに設定しても、上手く焼けないときには、次回から温度を少し低めに設定してみるといいでしょう。
オーブンによって多少温度が異なることがあります。
自宅のオーブンのクセを把握しておくことも大切です。
焼いている途中で焦げそうな場合は、一度オーブンから取り出し、ケーキにアルミホイルをかぶせてから再び焼き続けましょう。
この際も、オーブンの温度が下がらないよう扉はしっかり閉めることが重要です。
生焼けのガトーショコラの見分け方や対処法と原因のまとめ
この記事では、ガトーショコラの生焼けを見分ける方法と、その際のどう焼き直すかについて詳しくご説明しました。
もしガトーショコラが生焼け状態になっても、慌てずにレンジやオーブンを使った焼き直し方法を試してみましょう。
ケーキの焼き上げがうまくいかなかったとしても、適切に対処すればしっかりと修正することができます。
また、生焼けのガトーショコラを冷蔵庫で冷やして食べようとすることは避けてください。
固まって、一見、完成したように見えるかもしれませんが、生焼けであることに変わりありません。
この記事が、ガトーショコラ作りに役立つことを願っています。